石の宝殿・生石神社(兵庫県高砂市)

所在地: 高砂市阿弥陀町生石171

アクセス: JR宝殿駅南口から徒歩約30分(境内横に無料の駐車場あり)

生石神社(おうしこじんじゃ)は「日本三奇」にも選ばれる「石の宝殿」をご神体としている神社です。「石の宝殿」は「竜山石」(たつやまいし)と呼ばれるこの付近で採石されている石を掘りこんで作られた、重量は推定465t、幅約6.5m、高さ約5.7m、奥行き約5.6mの巨石遺構です。

奈良時代(715年ごろ)に編纂された「播磨国風土記」にも「大石」としてしるされており、制作された年代は7世紀以前といわれています。

駅から30分歩き、生石神社の入り口に来ました。非常に急な階段があり、雨上がりなどは注意が必要です。なお、この階段を迂回する道路も横にあります。

↑結構な急階段でステップも平ではない部分も多いため気をつけて登りましょう。
↑駐車場の横にある入り口には「国史跡」を示す石碑があります。

急な階段を登りきると本殿があります。この本殿の奥に「石の宝殿」があります。

↑生石神社の本殿、この本殿の後方に「石の宝殿」があります。
↑石の宝殿へつづく本殿の中央にある通路、ここで拝観料100円を納めます。

これが生石神社のご神体の「石の宝殿」です。正面から見ると立方体に近い形状をしており、下部分は大きく削られており、「浮き石」という別名がある通り浮いているように見えます。
下に水が溜まっていることもより神秘的な雰囲気を醸し出しています。

↑近くで見るととても大きく、カメラでは収まりきらず、スマホのズームアウトで撮影しました。浮いてます!

石の後方を見ると、大きく突き出した部分があります。規模が大きいのに詳細が分かっていない、この石造物は謎に満ちています。

↑何の形を模そうとしたのかはわかりませんが、特徴的な形をしています。

本殿の横には「山上公園登口」があり、宝殿山の山頂への道が続いています。
通常の登山とは違い、山自体が一枚岩のため、この登山道は砂礫などが少なく、道は石を削って作られていました。

作者の印象としては「石の宝殿」自体は大きく立派ですが、思いのほか小さく収まっており、駅からも徒歩圏内で無料の駐車場もあるため、非常に訪問しやすく楽しめる場所だと思います。

↑勾配が割と急であり相変わらず足元は悪いのでスニーカーなどで来た方が良いです。

山頂への道からは「石の宝殿」の上部を眺めることができます。左右の岩盤と同様の石でできているとみられるため、ここまで掘り込んで作られたことがなんとなくわかります。

↑「石の宝殿」の上には若干の植物と砂礫が乗っかっています。

さらに上へ向かい、数分で山頂にたどり着きます。

↑山頂には東屋とベンチ、「大正天皇行幸之跡」の碑があります。

山頂からは住宅街や海方向を見渡すことができます。柵などは無いため、開けていて開放的な雰囲気を味わえますが、滑ることがあるため足元には注意が必要です。

↑宝殿駅方面は住宅街を一望できます。標高はそこまで高くないですが、広い角度を見渡せます。
↑瀬戸内海方面は海だけでなく、竜山石を切り出していた跡なども見られます。新幹線も一望できます。

「日本三奇」の一つだけあり、非常に神秘的かつ迫力のある構造物でした。
一通りを1時間程度で回ることができるため、立ち寄るのにはおすすめです。

参考→石の宝殿(高砂市) | 兵庫県立 考古博物館

   国史跡「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」/高砂市